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zoom RSS 語源 【情けは人のためならず】

<<   作成日時 : 2015/09/27 19:56   >>

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ことばの意味が誤解されている例の筆頭格は, 「流れに棹 (さお) さす」 と,この 「情けは人のためならず」 のようです。ことばの誤用やその類い (たぐい) の本には必ずといっていいくらい載っています。

この語句の本来の意味は, 〈人に情けをかけておけば,いずれは自分のためになるような形で返ってくる〉 というようなことです。

しかし,字面どおりに読めば 〈情けをかけるのは,その人のためにはよくない〉 と解釈してもそんなに不自然ではありません。要するに 〈情けをかけて甘やかすのはよくない〉 というような意味に解釈している人が, 50 歳代より若い世代では半分以上もいるらしいのです。

次の表は,文化庁国語課による 『平成 22 年度 「国語に関する世論調査」』 の結果です。

「情けは人のためならず」 の意味として, (ア) 人に情けを掛けておくと,巡り巡って結局は自分のためになる, (イ) 人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない, の選択肢を示して選ばせたものです。

画像


こういう誤解釈が起きる一つの原因は,あることを言おうとしている語句の一部を省略して,残った部分だけの語句が流通してしまうことにあります。

この語句,本当は 「情けは人のためならず,めぐりめぐって己 (おの) がためなり」 なのです。

これなら,語解釈などされないのに,長い文や語句を嫌う変な習性のために,肝心の後半を省略して 「情けは人のためならず」 だけで言おうとしたために,誤解釈される運命になってしまったと思われます。

「めぐりめぐって己がためなり」 までちゃんとつながっていれば, 〈人に情けをかけておけば,めぐりめぐって,いつかは自分のためになる〉 なんて注釈をつける必要もないくらい,意味がはっきりしているんですね。

よく,〈文章は簡潔に〉 を 〈文章はとにかく短く書く〉 ことと勘違いする人が多いようです。

短くすることで,意味がかえってわかりにくくなることが非常に多いと思います。肝心なことまで省略してしまってはいけないと思います。


なお, 「流れに棹 (さお) さす」 については,次の URL を参照してください。
http://mobility-8074.at.webry.info/201509/article_33.html

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** 《参考図書》 **

記号-番号 については,

《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

を参照してください。

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