ナッシーの語源帳

アクセスカウンタ

zoom RSS 語源 【やはり ・ やっぱり】

<<   作成日時 : 2017/08/06 11:28   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

a) 彼がそんな罪を犯すはずがないと確信してしたが,やはり,裁判で彼の無罪の判決が言い渡された。

b) 一応はそれなりに頑張ったつもりだったけど,やっぱり合格しなかった。東大はそんなに甘くはなかった。

c) やっぱなあ・・・・。 いつかこういうことになるんじゃないかって心配してたんだ。ほんと,アイツは食い意地が強すぎて,自分をコントロールできないから,まあ糖尿病になるのは時間の問題だったけどな。

d) 梅雨 (つゆ) 明け宣言も出たことだし,やっぱり,ビールが飲みてえな。


日本人は, 「やはり」 とか 「やっぱり」 ということばが好きなようです。


このことばの使われ方は,上の a) 〜 d) のほかにも,いろいろな場面や状況で使われます。

その使われる状況によって, 「やはり」 「やっぱり」 の意味も微妙に違いますが,まあ,基本的には 〈予想 ・ 期待したとおり〉 〈結局のところ〉 〈当然の結果として〉 というようなニュアンスの意味のことばです。


しかし, 「やはり」 の語源を調べてみると,もともとの意味は,現代の使われ方とはちょっと違う意味のようです。

「やはり」 は,古語の 「やはら」 と同源のことばと考えられています。

その 「やはら」 は 「やはらか (和か) 」 で, 〈そのままの静止状態にしておく〉 というような意味のことばでした。

そこから少しずつ意味が広がってきて, 〈状態が緩慢な〉 〈静かでゆっくりしている〉 状態をいうようになり,さらに 〈前の状態がそのまま続いている〉 〈変化がない〉 ということも言うようになり,そこからさらに 〈前と同様に〉 〈以前のままで〉 〈結局のところ〉 というような現代使われている意味に近づいてきたというわけです。


「やはり」 を 「矢張り」 と書くことがあります。

この 「矢張り」 を単なる当て字だとしている本もありますが,中には,当て字ではなく 「矢張り」 の漢字にもともとの意味があるとしている説もあります。

つまり, 「矢張り」 は弓に矢をつがえて,すぐにでも矢を放つことができるように待機している状態のことだというのです。

ただ,その状態がなぜ 〈予想どおり〉 とか 〈結局〉 というような意味になるのか,そこのところがはっきりと書かれていません。

1 冊だけ,そのように弓を張った状態で待ち構えていたら,予想どおりに敵が現れた,と解説している本がありました。

これって,語源説になってないと思います。 〈予想どおりに敵が現れた〉 というのが何の根拠もありません。後出しジャンケンの論のように思えます。


時代とともに, 「やはり」 → 「やっぱり」 → 「やっぱし」 → 「やっぱ」 と変化はしてきていますが,変化したことによって,古い方の言い方が消失したわけではありません。古い方の言い方も残ったまま,いろいろな言い方が増えたということのようです。

口語的には 「やっぱ」 がかなり多いように思います。

−−−−−−

** 《参考図書》 **

記号-番号 については,

《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

を参照してください。

A-01 A-02 A-11
B-01 B-02 B-03 B-03-2 B-04 B-05 B-12 B-27 B-32 B-65
C-09
D-11 D-16(3) D-17(1)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
語源 【やはり ・ やっぱり】 ナッシーの語源帳/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる