語源 【商い ・ 商う / 商人 (あきんど) 】

〈商売する〉 ことを 「商い (あきない) 」 と言います。

まず, 「あきなう」 という動詞が先にできました。 「あきなう」 は 「秋なう」 です。

秋は稲の収穫期です。秋になると,農家をまわって米やその他の農産物を買い集める人が出回りました。

その人たちは,買い集めた農産物を持ち寄って,町で市 (いち) を開きました。

まだ,町に店というものが登場する以前は,この定期的に開かれる市によって,物々交換が行われ,やがて貨幣というものが通用するようになると,現代の商行為のような 〈売り買い〉 が盛んになっていきました。

そのように 〈秋に行われる 「物」 の流通〉 を 「秋なう」 と言っていたのです。

「秋なう」 の 「なう」 は, 〈行う〉 〈失う〉 〈養う〉 〈伴う〉 などの 「なう」 と同じで, 〈そういう状態になる〉 ことをあらわす接尾辞です。

その 「秋なう」 という動詞の連用形から名詞化したのが 「あきない」 です。

で,その 「あきない」 をする人のことを 「あきないびと」 と言いました。

「あきないびと」 が次第に縮まって, 「あきひと」 からさらに 「あきんど」 になったわけです。

その 「あきなう」 「あきんど」 に 「商う」 「商人 (あきんど) 」 と 「商」 の字が使われるようになったのは,中国の 「秋なう」 の行為の起こりに基づいています。

中国の最古の王朝である殷 (いん) は,自らを商 (しょう) と言っていました。

その殷が周によって滅ぼされると,殷つまり商の人々はあちこちに散って,物売りをして暮らしました。彼らは,店を構えたわけではなく,各地を渡り歩きながら物を売って生計を立てました。

つまり, 〈もともとは商の人が物を売る〉 ということから 「商い」 「商人 (あきんど) 」 の漢字が使われるようになったということです。

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** 《参考図書》 **

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《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

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