語源 【たくさん】

私は,中学生や高校生の頃,多少の知ったかぶりを示したかったせいもありましたが,今では漢字を使わない副詞や接続詞などを,あえて漢字で書いたりしたものでした。

「然し (しかし) 」 「但し (ただし) 」 「尤も (もっとも) 」 「僅か (わずか) 」
「殆ど (ほとんど) 」 「度々 (たびたび) 」 「於いて (おいて) 」 などなど・・・・。

「沢山 (たくさん) 」 も,そういった中の一つとして,漢字で書いていました。

でも,まあ, 「沢」 も 「山」 も,意味には関係のない単なる当て字ぐらいの意識で使っていました。


ところが,今回,語源調べをしてみたら,この漢字は本来の意味を表していたということが分かりました。


この 「沢山」 は,もとは 「さはやま」 ということばでした。

「さは」 は,数が多いことを意味する語幹です。古語辞典に 「さはだ」 や 「さはに」 という副詞の見出し語が載っています。いずれも 〈数が多い〉 ことを言うことばです。

また, 「山」 にも 〈数がものすごく多い〉 という意味があります。 「津波で流された瓦礫などが山のように積み上げられている」 とか, 「悪事で儲けた金が,蔵の中に山ほど隠してある」 などのように使われたりします。

その 「沢山 (さはやま) 」 を,音読みにして 「たくさん」 という言い方で言うようになって,それが世の中に広まったというわけです。


江戸時代にはすでに 「たくさん」 の言い方が世の中で定着していたようです。

そこから,さらに 〈たくさん過ぎて,もう十分だ,それ以上は要らない〉 というような意味でも使われるようになりました。

「ご飯,もう一杯いかがですか」 「いえ,もうたくさんです」 とか,
「このごろ,教頭先生,たいしたことでもないのに,すぐにネチネチと小言ばかり言うようになって,あんなの,もうたくさんですよね」 なんていう時の 「たくさん」 です。


最近は,国土交通副大臣や五輪担当大臣の失言による辞任が続きましたが,政治家として失格ですよね。あんなのも,ほとん,もうたくさんです。

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** 《参考図書》 **

記号-番号 については,

《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

を参照してください。

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