語源 【枕 (まくら) 】
「まくらは柔らかい方がいい」 「いやいや,枕は硬くなきゃダメだ」 なんて言い争ったことありませんか。
はい,こういうことは,人それぞれですから,どっちが正しいとか決めるべきことではありません。
まあ,私自身は,やや硬めの方がよく寝られます。 ん~,もう一つ,私は硬さよりも高さの方が大事です。ある程度の高さがあって,それなりの硬さもあって,顎を少し引く感じになるのが寝やすいです。
「まくら」 の語源については,おおむね次の5説です。
1) 「まく」 + 「ら」 説
昔は,頭の下に何かを支えとして敷いて寝ることを 「まく」 といいました。それに,名詞をつくるための接尾語で,それほどの意味のない 「ら」 を添えたもの。 (この意味の 「まく」 という動詞は,古語辞典の見出し語としても載っています)
2) 「ま」 + 「くら」 説
この説の場合の 「くら」 は, 〈ものを載せる台〉 を意味する 「座」 のことです。ただ,この説の 「ま」 については,いくつかの説に分かれます。
2-1) 「ま」 は隙間の 「ま」 ---- 布団と頭の間の意味の隙間
2-2) 「ま」 は 「頭 (あたま) 」 の 「ま」 ---- 「あたまくら」 の語頭の 「あた」 が省略されて 「まくら」 になった
2-3) 「ま」 は 〈目〉 の意味の 「ま」 ---- 〈目を置く台〉 の意味
2-4) 「ま」 は 〈魂〉 で,昔の人は,眠っている間は魂が体から抜け出ると信じていて,その魂が座るところが 「魂座 (たまくら) 」 だった。その 「たまくら」 の語頭音が脱落して 「まくら」 となった
ただ, 1) 説は, 〈何かを支えとして敷く〉 ことをなぜ 「まく」 と言ったのか,その説明がないのかちょっと不満です。
私の個人的な考えでは,昔の人は,丸木の棒とか,木の箱なんかを頭の下に敷いてねたりしたのではないかと思います。ただ,木そのものをむき出しのままでは,やはり堅いし,痛くなるので,衣類とか藁などをクッションとして巻いたのではないかと思います。つまり 「まくら」 の 「まく」 は 「巻く」 なのではないかと・・・・。
あ,もちろん私の個人的な思いつきですから,根拠はありません。
2-3) 説の 〈目を置く台〉 説は,なかなかピンときません。昔の人は,うつ伏せに寝たというのなら,まあ分かりますが・・・・・。
------
** 《参考図書》 **
記号-番号 については,
《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html
を参照してください。
A-01 A-02 A-03 A-11
B-01 B-02 B-03 B-03-2 B-04 B-05 B-06 B-07 B-11 B-12 B-14
B-19 B-30 B-51 B-65 B-71
C-33(2) C-67 C-74
D-27 D-33 D-42
はい,こういうことは,人それぞれですから,どっちが正しいとか決めるべきことではありません。
まあ,私自身は,やや硬めの方がよく寝られます。 ん~,もう一つ,私は硬さよりも高さの方が大事です。ある程度の高さがあって,それなりの硬さもあって,顎を少し引く感じになるのが寝やすいです。
「まくら」 の語源については,おおむね次の5説です。
1) 「まく」 + 「ら」 説
昔は,頭の下に何かを支えとして敷いて寝ることを 「まく」 といいました。それに,名詞をつくるための接尾語で,それほどの意味のない 「ら」 を添えたもの。 (この意味の 「まく」 という動詞は,古語辞典の見出し語としても載っています)
2) 「ま」 + 「くら」 説
この説の場合の 「くら」 は, 〈ものを載せる台〉 を意味する 「座」 のことです。ただ,この説の 「ま」 については,いくつかの説に分かれます。
2-1) 「ま」 は隙間の 「ま」 ---- 布団と頭の間の意味の隙間
2-2) 「ま」 は 「頭 (あたま) 」 の 「ま」 ---- 「あたまくら」 の語頭の 「あた」 が省略されて 「まくら」 になった
2-3) 「ま」 は 〈目〉 の意味の 「ま」 ---- 〈目を置く台〉 の意味
2-4) 「ま」 は 〈魂〉 で,昔の人は,眠っている間は魂が体から抜け出ると信じていて,その魂が座るところが 「魂座 (たまくら) 」 だった。その 「たまくら」 の語頭音が脱落して 「まくら」 となった
ただ, 1) 説は, 〈何かを支えとして敷く〉 ことをなぜ 「まく」 と言ったのか,その説明がないのかちょっと不満です。
私の個人的な考えでは,昔の人は,丸木の棒とか,木の箱なんかを頭の下に敷いてねたりしたのではないかと思います。ただ,木そのものをむき出しのままでは,やはり堅いし,痛くなるので,衣類とか藁などをクッションとして巻いたのではないかと思います。つまり 「まくら」 の 「まく」 は 「巻く」 なのではないかと・・・・。
あ,もちろん私の個人的な思いつきですから,根拠はありません。
2-3) 説の 〈目を置く台〉 説は,なかなかピンときません。昔の人は,うつ伏せに寝たというのなら,まあ分かりますが・・・・・。
------
** 《参考図書》 **
記号-番号 については,
《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html
を参照してください。
A-01 A-02 A-03 A-11
B-01 B-02 B-03 B-03-2 B-04 B-05 B-06 B-07 B-11 B-12 B-14
B-19 B-30 B-51 B-65 B-71
C-33(2) C-67 C-74
D-27 D-33 D-42
この記事へのコメント