語源 【奥の手】

いいピッチャーなのに,あるバッターにだけは分が悪いということはあるものです。あのバッターには 5 割以上の打率で打たれている。ホームランもけっこう進呈している。

プロ野球のリーグ戦も終盤に入ってくると, 1 勝するか 1 敗するかが,優勝の行方を大きく左右してきます。

そんな時,普段はほとんど使ったことのない 「奥の手」 でその打者を抑えることができればなあ・・・と思うのも当然でしょう。

この 「奥の手」 とは,今まで隠していた 〈とっておきの方法〉 〈最後の最後の手段〉 というような意味で使われることばです。

ところで,そんな 「奥の手」 っていったいどこにあるのでしょう。

人の手は普通は 2 つしかありません。 ことによると懐の奥に 3 本目の手が隠されているということなのでしょうか? これまでの私の 70 余年の人生で, 3 万回以上も裸になったことがあるわけですが, 3 本目の 「奥の手」 など見たことがありません。

ん,私にだけなくて,皆さんにはあるの?

道理で,私は,これまでに,ここぞという場面で 「奥の手」 が使えずに負けてしまったことばかりでした。

と,まあ,冗談はさておいて,日本には古来から,左の方が右より尊いという思想が根強くありました。右大臣よりも左大臣の方が上位だったことにもその思想が表れています。

だから,手を使っていろんなことをやる場合は,普段,日常的なことはほとんど右手でやり,左手は大切な手として,あまり使われませんでした。そのあまり使わない左手のことを 「奥の手」 と言ったのです。

じゃあ,もともと左利きの人の 「奥の手」 は右手なのか? ・・・・・ 語源は,そんな小さなことにはこだわりません。 それを言い出したら, 〈金山の鉱夫が,右手でツチ,左手でノミを使った〉 → 〈左手はノミ手〉 → 〈飲み手のことを左党というようになった〉 の語源も困ってしまいます。

まあ,とにかく, 「奥の手」 は左手のことですから,右投げのピッチャーが 「奥の手」 を使うとなれば,左手で投げなければいけないことになります。 さて, 「奥の手」 の効き目やいかん?

なにはともあれ,右利きの人も,いざという時のために,左手でもいろんなことができるように,普段から鍛練をしておいたほうがいいと思います。

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** 《参考図書》 **

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《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

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