語源 【分かる / 分かれる ・ 分ける】

「分かれる ・ 分ける」 は, 〈別々になる ・ 別々にする〉 とか 〈区分する〉 〈分離する〉 ということですから, 「分」 の字を使うのは,まあ納得できます。

しかし, 「分かる」 がなぜ 「分」 の字を使うのか,よくよく考えると変です。

でも,語源を理解すれば, 「分かる」 は 「分かれる ・ 分ける」 と同源のことばなのです。


まず 「分かれる」 「分ける」 の語源は, 「わかる (我離る) 」 あるいは 「わたりかる (渡り離る) 」 だとされています。

古語辞典にの見出し語に 「かる (離る) 」 があります。意味は, 〈離れる〉 〈遠ざかる〉 〈間をおく〉 というようなことです。

「わかる (我離る) 」 は 〈自分が (誰かから) あるいは (今いる場所から) 離れる〉 ことですから,いわゆる 「お別れ」 などの意味の 「別れる」 でしょうか。

「わたりかる (渡り離る) 」 も, 〈移動させて離ればなれにする〉 ことですから, 〈物や事柄を 2 つ以上に仕分けする〉 という意味の 「分ける」 になります。

一般的には,物や事柄を 〈 2 つ以上にグループ分けする〉 ことを 「分かれる」 「分ける」 と言いましたが,そのうち,特に 〈人が離ればなれになる〉 場合を 「別れる」 の漢字で使い分けるようになりました。


さて,問題は 「分かる」 です。

「分かる」 は 〈知る〉 〈理解する〉 〈了解する〉 という意味のことばです。

その 「分かる」 のもともとの意味は, 〈あるもの (こと) とあるもの (こと) の違いを知る〉 ことだったのです。

それは,まさにその違いによって,物や事柄を区別して,分類 ・ 仕分けすることなのです。それが 「分かる」 ことなのです。

そのように理解すれば, 「わかる」 に 「分」 の字が使われることが納得できます。


なお, 「わかる」 を内容によって 「分かる」 「判る」 「解る」 と漢字を使い分けることもできますが,常用漢字では 「わかる」 の読みは 「分かる」 だけに認められています。

ですから,役所などの公用文書や新聞などでは,どんな場合でも基本的には 「分かる」 と表記することになっています。


もちろん,私的な文章の中で 「分かる」 「判る」 「解る」 を使い分けることは,書く人の自由です。

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** 《参考図書》 **

記号-番号 については,

《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

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