語源 【先ず隗(かい) より始めよ】

「まず隗より始めよ」 このことばは案外,耳にしたり目にしたりすることばです。

意味としては,何か大きなことを行おうとする場合は,先ずは手近なこと,簡単なことはら始めるのがよい,ということのようです。それから転じて,そういうことは,先ずは言い出した人が実行しなさい,という意味にも使われたりします。

しかし,それがなぜ 「隗より始めよ」 なのか,こういうことは,このことばの元になっている故事を知らなければ,想像のしようがありません。


このことばの出典は,中国の 『戦国策』 に書かれている故事に基づくものです。

中国の燕 (えん) という国は,戦国時代に何度もの戦に敗れて国力が低下していました。

そこで,昭王 (しょうおう) は,国の再興を図るために,優れた賢者を集めようと考えました。臣下の郭隗 (かくかい) に,有望な賢者を集めるよい方法はないかと尋ねたところ,郭隗は, 「本気で有能な人物を集めたいと考えているのなら,まずは,この私を優遇してください。そうすれば,私程度のたいした人材でもない者でも厚遇されていることが,やがて広く知れわたり,私よりももっと優れた人材がきっと各地から集まってきます」 と進言しました。

さらに,郭隗は,次のような話も付け加えました。 「昔,ある王が,名馬を手に入れたいと思っていました。ある地に名馬がいると聞いて,家来にその名馬を買ってくるようにと命じました。しかし,家来がその地へ行ってみると,その名馬はすでに死んでいました。そこで家来は,王から預かった金で,その名馬の骨を買って帰りました。当然,王は怒りました。すると家来は,あの王は,死んだ馬の骨をあんなに高く買ったくらいだから,生きた名馬ならもっと高い金を出して買ってくれるに違いないと,馬を売る業者が名馬を連れて大勢集まってきました。そのおかげで,王は千里の名馬 (一日に千里も走る馬) を 3 頭も手に入れることができました」

その話を聞いて,昭王は郭隗を優遇しました。

すると,郭隗が予言したとおり,昭王のもとに各地から優秀な人材が続々と集まってきて,その後,燕の国はたくましく復興を遂げました。


という故事から出た 「まず隗より始めよ」 です。つまり, 「隗」 は人の名前だったのです。


でもねえ・・・・・。 現在の安倍晋三総理大臣は,何人ものつまらない人材を大臣や副大臣に登用しても,そのつまらない人材たちが,次々とつまらない発言によって辞任に追い込まれてばかりですから, 「まず稲田より」 「まず世耕より」 「まず塚田より」 「まず桜田より」 始めた結果が,ことごとく失敗してますけどねえ・・・・。

------

** 《参考図書》 **

記号-番号 については,

《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

を参照してください。

A-01 A-02 A-03 A-51 A-52 A-53 A-54 A-55
B-02 B-03 B-03-2 B-05 B-33(2) B-64
C-65 C-79
D-28 D-29 D-33 D-36 D-40 D-41
J-03
O-02 O-21

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック