語源 【ぐでんぐでん】

私は, 100 パーセントの下戸なので,酔っぱらってぐでんぐでんになったことなど一度もありません。まあ,若い頃は,宴会などで先輩なんかから無理矢理に飲まされてしまったことはありましたが,酔っ払うより先に,気分が悪くなって,貧血状態になって,意識を失ってしまうことが多かったです。

むしろ,ぐでんぐでんの酔っ払いと,たまたま同じ方向へ帰る時など,一緒に電車に乗らなきゃならなくなりますが,私にとってこれほど迷惑なことはありません。

一度なんか,京浜急行の品川駅ホームで, 「オイ,トイレだ,トイレに連れてけ。あ,いい,ダメだ。間に合わない。ここでする」 なんて言って,周りに人が大勢いるのも構わずに,ズボンからアレを引っ張り出して,線路に向かってジャーーーーっとやり出してしまいました。

そんな時,ソバにいる私はどうすればいいんですか。周りの冷たい視線が私に向けられているように思えてしまいます。カンベンしてよ !! です。


ところで,この 「ぐでんぐでん」 って,どこからきたことばでしょう。

調べてみましたが,このことばを扱っている本は意外と少なかったです。

下の参考図書のうち,A) の 3 冊は国語辞典ですから,語源にまではふれていません。

語源を書いてあったのは, B) と C) の 3 冊だけでした。

この 「ナッシーの語源帳」 では,少なくとも 5,6 冊以上の本が扱っていることばを採用することを原則としていますが,この 「ぐでんぐでん」 の語源は,けっこう面白いので,取りあげてみることにします。 (参考図書が少ない,ということを承知のうえで読んでください)

〈立派なお方〉 という意味で,その人を敬って 「貴殿 (きでん) 」 と言うことがあります。

それに対して,愚かな人のことを,少しからかって 〈愚かなお方〉 とちょっとユーモアのニュアンスを込めて 「愚殿 (ぐでん) 」 ということばでもじったものです。

ですから,このことばができた当初は,別に酔っ払い限定のことばではなく,もっと一般的な 〈愚か者〉 という意味で使われました。

それが,いつの頃からかははっきりしませんが,酒に酔って,自分が分からなくなるほどに正体をなくし,一人で歩くこともままならなくなってしまった状態が,周りからはよほど愚かに見えたのでしょうか,その 「愚殿」 を 2 回重ねて 「ぐでんぐでんに」 という副詞をつくって,そういう酔っ払い限定のことばをつくってしまったという次第のようです。

上の品川駅の御仁なんかは, 「愚殿」 を 2 回繰り返したぐらいではもの足りないくらいの愚か者です。 「ぐでんぐでんぐでんぐでんぐでん」 です。

あれ以来,私は,彼が酔っ払っている時は,一緒に帰るのを拒否してきました。

------

** 《参考図書》 **

記号-番号 については,

《参考図書》 リスト
http://mobility-8074.at.webry.info/201606/article_35.html

を参照してください。

A-01 A-02 A-03
B-32 B-34
C-14

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント